■ ゲームは地球を滅ぼしかねない悪。そうでないという知恵があるなら見せてほしい
挨拶のあと富野氏は、「僕自身はアニメーションの演出家、監督であるのでおわかりの通り、ゲーム業界を白眼視しており、ゲーム業界に参入できなかったという悔しさを徹底的に持っています」と語った。
「私はテレビ漫画の仕事で食べてきましたけれども、映画界への劣等感を徹底的に植え付けられました。およそ20年前、電子ゲームという世界があることを知り、これが新しいビジネスシーンになるということも見当がつきました。だから私も時代遅れの人間になりたくない、ビッグビジネスに参入したいと思っていました。しかし今日ただいま、それから20年後、僕はゲーム業界に参入できませんでした。何もやらなかったわけではなく、やってみてもできなかったんです。大手のメーカーも呼んでくれなかった、という言い方もできます。だから、自分としてはこの場所に立つのは似つかわしくないと思いましたし、講演の依頼を2度お断りをしているのですが、それでも来ました。最初にいったとおり、ゲーム業界を私は仲間に入れてくれなかったから白眼視している部分もあります。みんな優しくしてくれないし。1人の人間ですから、そういう感情を持ってもいいでしょう?」
ここで、富野氏の視点からの「ゲームの原理」がスタートする。富野氏は最初に「僕にとってのゲームは“悪”です」というエキセントリックな、挑発的な表現をゲーム会場の開発者達にぶつける。ゲームは日常的な行為を支えるものではなく、まして現在の電子ゲームはエネルギーを消費している、エコとはほど遠いものだ。「一千万人、一億人、十億人のレベルでハードウエアを売ることは悪なんですよ!」と会場に言葉をたたきつけた富野氏は次の瞬間、「これは私自身にも降りかかってくる問題で、ガンダムをあれだけ売ったらエコじゃねえだろとおっしゃられるとおりなんです」。
「そこでやはり原理原則に立ち戻ってほしい。何をもってプレーヤーを楽しませられるのか。ゲームで消費する時間をもったいないと思わないのか。そうすると次の開発のテーマが見えてくると思います。しかし、それはほとんど思いつきません。『テトリス』を越えるゲームが生まれない中で、ハードウェアの進化でそこに対応したゲームの売り上げが続いているのは、何となく業界が気が済んでいる。しかし、新しいステップに対応していない。根本的に新しいゲームがあったら教えてください」富野氏はそういって会場を見る。
「電子ゲームが恐いのは、ゲームというのを一般化しすぎたところではないかと僕は思っています。30億人のプレーヤーがゲームをしていれば生産活動が止まります。生産活動を止める人が100億になったら、地球は滅んでしまう。顧客開発というのは地球を滅ぼす言葉になりかねません。この言葉に対して、『私が関与しているゲームはそうではない』と言い切るゲームを作ってほしいと思います。私は、人類は知恵があると信じています。その知恵があるなら、時間を消費しないですむゲームを作ってみてください、それはきっと無理でしょうね」。富野氏の激しい言葉に、会場はしんと静まりかえった。
「ただ、重要なことがあります。こんな生意気なことを言う年寄りがいたら、『俺は本当に腹が立つ。おまえは何もわかっていない。俺が、私がやってみせる』という人が出てきていただきたい。人類が歴史を作っていくというのは、きっとこういう事の繰り返しだったのではないでしょうかと思っています」。
ここで富野氏は、「ピクサーのCGはまだ理工科系の作画法を踏襲しているように思える。もっと自由にCGは作画ができると思っています。実をいうと、絵に限らずゲーム作りでもデジタル技術を使ってみせるという、道具を使うことに振り回されて、この道具を使って何をしよう、何を考えようという思考回路を遮断されていたのではないかと思っています」。
「道具を作るだけで気が済んでいた。60年前、戦艦大和を作ることだけを考えて、どう使うかを全く考えていなかった。建造時期にすでに巨大戦艦は無用とわかっていたのに作ってしまったために、現在の価値で20兆円もの資金を使ってしまった。CGのツール、ゲーム開発のツールを使うことだけで精一杯で、10年後にも対応できるという作品を、この10年考える事をしなかったのではないかと思っています。『テトリス』を越えるゲームが出ていないというところからも、証明されています。道具を使うことが目的となり、道具を使って何をやるかを我々が想像することができなくなっていると言うのがかなりあるのではないか、これを覚えておけば、皆さん方が編み出せるはずです」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/312670.html
ひょっとしたら本当に地球滅ぶかもよ
娯楽の生産活動がデータになっただけだよ
ハード以外は資源を消費しないからむしろ地球にとってエコな娯楽産業
>ゲーム業界に参入できなかったという悔しさを徹底的に持っています
正直でよろしい
ゲームしてると生産性が落ちるってそんな生活かけてやってるアホどんだけいるの?
富野さん性悪説な部分強いから
改善点があるはず、って論理で語る
当然自虐も入れる
テトリスを超えるわかりやすいゲームつったらもう
トランプ・麻雀くらいしかないよね…
それくらい遊びのルールって考えるの難しいんだ
>>22
だから超えるとしたら申し分ない壁だとは思うけどね
ゲームについて
押井と富野で対談して欲しいw
ゲーム作るならテトリス超えたものじゃないと許さないってさ
30億人が睡眠をしていれば生産活動が止まります
「だからあえて頼んだ」っていうニュアンスでガンダムキャラデザインのスト2あきまんの事は評価してる
母親をナイフで追いかけまわしてる幼少期から
いつもの富野だし、オタ向けの作風のくせして一般に受けたいってのがお禿様だからな
受け身の小説・漫画・アニメと違って
ゲームって双方向だからエネルギーの消費が激しいんだよね。
余暇って労働力の再生産だからね。
ゲームをし過ぎると本末転倒になりかねない。
悔しさをバネにする人だし、このスタイルはずっと保ってほしいな
コメント
人類の9/10に ガンダムゲー=ク○ゲー という公式ができてしまえばこうもなろう…
そうさせたのはク○ゲーを出し続けたバンナムでしょう!
自分の作品すら貶すブレない男
富野はなんつーか嫌味がないのが良いよな
愛情表現が小学生男子なんだよな
嫌味ったらしい蔑んだ感じの意見ならカチンとくるけど、
富野に限ってはなんか可愛い事いってるなぁって感じになる。なんか知らんけど
嫉妬である事を隠さないからかなと思ってる
その上でプロならそんな素人を黙らせて見せろ!って言ってくる
つまり必死だし真剣なのよな
まず批判から入るけど正論でカバーしたあと、自分の感想を言ったうえで聞いてる人を応援してるっていう言い方する人だから。
自分のインタビューもエンターテインメントになるって理解してしゃべってるプロ爺さんや。
失礼な。
女子のナニをなめたくなるのを追及する程度には中学生やぞ。
そして10年後、任天堂はリングフィットアドベンチャーをリリースしゲーマーを健康へと導いた
ハゲのいつもの自分もやりたかった羨ましいって感想
『CGのツール、ゲーム開発のツールを使うことだけで精一杯で、10年後にも対応できるという作品を、この10年考える事をしなかったのではないかと思っています。』
ジャンルは違えどクリエイターらしい発言やな
この発言の対極にあるのが小島監督の『技術の梯子〜』発言か
いつの記事だと思ったら12年前かよ
はなから悪印象を持っている、否定的な目で見てる人を作品で以て黙らせ、認めさせてみろ、無駄なものと一蹴させるな
向上した技術力、生産力を考え無しに振り回すだけになるな
ってことか
任天堂はそういう方向でも良くやってるかな?
脳のストレッチにも体に良いフィットネスにも外出のきっかけにもなりますよ
色んな場所に持ち込んでレクリエーションツールにできますよ、と
ゲームの発展性を示しつつ、ゲームを子供やオタクのコンテンツで終わらせず、一般層の生活の一部にしようという努力をしている
(勿論既定路線のゲームもアイデアを盛り込みつつ続けている)
少なくともゲームとはゲーマーの物だ!と内に向きつつ
向上した開発環境に振り回されたゲームを作ってる所とは違うと言って良いだろう
つーか任天堂はこのコメントに正面から殴り合いできるレベルに到達してると思うよ
後この人がゲーム何か文句を言う時は基本的にバンナム、セガ、カプコンに対して言ってると想定した方が理解しやすい
氏と絡んだ事があるのはこの3しゃ
ハゲが罵倒するのはだいたい嫉妬してる時。どうでもいいものに関してはこの人は褒める人だw
まあ、嫉妬を力にして物を作る人だし、割とそれ(罵倒)が求められてるのを知って自覚的に言ってるプロレス的なところもあるんで話半分に、でも大事な事言ってる事も多いので話自体は真面目に聞くくらいがちょうどいい。
ゲーム作りたかったけど作れなかった悔しい
でもあんまりゲームが売れすぎるとアニメ見る時間減るから
テトリスくらい有名で流行るゲーム作れ
それなら負けを認めてやる
って感じかな要約すると
まあ昔からこういう人だしなんならそれでアニメ作ってきてる人でもあるしそれが受けてる人でもある
こうゆう姿勢の人がps陣営のクリエイターに居れば良かったのに。
無茶苦茶にオンギどもから嫌われそうな気がする
地球がヤバそうだったら、テトリスのTブロックが緑のオーラをまとって奇跡を起こしてくれるさ
コイツ馬鹿なのか
まあ馬鹿だから映画に嫉妬とか感じたんだろうけど
自分のやってることに上流下流って概念を勝手に作って、自分や属する業界を下位においてルサンチマンする…、意味がわからねえ
でも確かに映像関連では昔からそんな空気があったなあ
映画監督も映画監督で、「社会風刺や批判の映画こそ上流で、SFだのファンタジーだのは三流のすること」って思考で、とくに昭和はそれが強くてなあ
大物監督が「黒沢は神」みたいなこと言いつつエンタメを馬鹿にして「映画を文学にしなければ」とか激とばしてて「駄目だこりゃ」と思ったわ
記事タイトルだけ見て反応してはいないかい?
>「社会風刺や批判の映画こそ上流で、SFだのファンタジーだのは三流のすること」
それの極端な例が”新聞記者”の日本アカデミー賞受賞か…
返信送った後に乗らずにスルーするべきだった気づいた、他のみんなすまん
娯楽作品作ってるやつにしたら他の娯楽は敵でしかないし
まあゲーム化とかのシナジーが無いわけではないけど…
ポケGOにフィット系にあと2019年に少し紹介されたポケモンスリープもだけど任天堂が地道に積み重ねてるQOL向上系エンタメはゲームで消費した時間の分だけ人々の健康に寄与してると思うけど、個人的には前NOA社長レジーがE3のプレゼン動画で言ってたコメントが好きだわ
「人生の中でちょっとした楽しみを持つのは悪いことじゃないよね?」ってやつ
余暇を楽しく過ごすだけでもエンタメは役に立ってると思うよ
ゲハで他人と論争するよか一人でも楽しくゲームしてる方が有意義よ
今目の敵にするならソシャゲにしとけ
ヒント:CEDEC 2009
最初に嫉妬してるって言ってるし自分の業界もそうだって認めた上でだす10年以上前だし
若いゲームクリエイターに向けて君等はもっと高みに行ける、ゲームにはもっと可能性があるって言ってるのに大好きなゲームを年寄りに貶された!と脊髄反射で文句言ってる奴なんなんだろな、内容をちゃんと読みなさい
この人が「若いクリエイターほど過去のオマージュと縮小再生産の考えばっかりで、老人だけが新しいほう見てる」って嘆いてるのが笑ってしまう。
そのうえで若いんだからもっとチャレンジできるでしょ、頑張れよ!ってエール送ってるところが面白い。