止まらない嗚咽と涙で滲む視界。その中で必死で目を凝らし、震える手でコントローラを握ってエンディングまで辿り着きました。
2016年12月6日発売、PS4向けアクション・アドベンチャー『人喰いの大鷲トリコ』。それは少年と巨獣が紡ぐ、新たなる神話を描いた作品です。
少年と大鷲トリコ、生きる世界の異なる1人と1匹が出会い、互いに絆を深めながら静寂に包まれた巨大遺跡を冒険する本作。
『ICO』、『ワンダと巨像』で圧倒的世界観と胸を打つ切ない物語で高い評価を受けたゲームデザイナー上田文人氏の最新作です。
(中略)
そして次第にプレイヤーは、トリコとの絆を覚えるようになります。トリコと少し離れて行動をしなければならない場面で筆者は「大丈夫、すぐに戻るから待っていて」と声をかけ、再び会えたときは安堵の吐息がこぼれました。
鎧の兵士たちに囲まれた場面では、戦ってくれるトリコを前に、筆者は隠れて倒してくれるのを待っていました。先述のとおり、鎧の兵士に捕まって扉の向こうへ運ばれるとゲームオーバーになってしまうからです。
しかし、怪我をしながらも懸命に戦うトリコに守られているだけでは嫌になってきます。なぜ動けるのに自分は何もしないのか、守られているだけなのかと。
気がついたら筆者は、「トリコになにするんだ!やめろよ!」と敵の眼前に飛び出していました。たとえ敵を倒せなくても、トリコに槍を刺そうとしているやつの注意を引ければいい、と。
そうして守られるだけじゃない、守ろうとする少年へと変わっていました。それほどまでにトリコの存在は旅の過程で大きくなっており、人の言葉は使えなくても、そこには会話が成立し、たしかな絆の芽生えを感じました。
2人が冒険する世界は、静寂に満ちた透明な空気が流れる巨大遺跡です。人の手を離れ、自然のままに生きる旧跡が持つ、独特で荘厳な雰囲気が感じられました。
光の表現も見事で、薄暗いエリアから陽の下に出てきたときの目が眩む感覚は、新しい冒険への期待感を高めてくれます。カメラワークも絶妙で、死角となる場所から敵が現れるなど、心を揺さぶられる表現が多数描かれるため、すべての場面が心に深く刻み込まれます。
そして、水のせせらぎ、風が吹く崖、生い茂る草木のさざめき、石畳に反響する足音など、静閑で寂しさを覚える世界ですが、トリコの荒々しくも優しい咆哮が時折届くことで、ひとりぼっちではない心強さを感じました。
自身で感じて欲しいため詳細は記載していませんが、少年と大鷲トリコの冒険は琴線に触れる出来事の連続で、クリア直後は本当に何もできなくなってしまい、脳裏に焼き付いた光景を思い出しては涙を流し、
押し寄せるさまざまな感情の波に身を任せることしかできませんでした。しばらく経ったいまでも、公式サイトなどで彼らの姿を見るだけで目頭が熱くなり、ともに過ごした時間の尊さを改めて感じさせられます。
いまはまだ、もう一度この旅に出る勇気はありません。でも、いつの日かきっとまた2人に会いたくなる日が必ずやってきます。その日まで、たとえ離れていてもトリコとの絆は消えることなく私たちの心に残り続けるでしょう。
『人喰いの大鷲トリコ』、いつまでもプレイヤーの心に強く刻まれる名作です。
http://www.inside-games.jp/article/2016/12/06/103952.html
『人喰いの大鷲トリコ』紹介映像
7: :2016/12/07(水) 01:34:52.13 ID:
神ゲーだわ
こんなに心に残るのは何年ぶりだろう
間違い無く名作だし、最高のエンディングだった
18: :2016/12/07(水) 04:24:27.74 ID:
23: :2016/12/07(水) 07:55:02.62 ID:
こっちのタイトル公開の方が遥かに前なんだよなw
19: :2016/12/07(水) 04:41:54.16 ID:
25: :2016/12/07(水) 08:28:28.65 ID:
プラットフォーム変えられてブチ切れてたな。いくら何でも
7年は待たせすぎ。
26: :2016/12/07(水) 08:33:37.63 ID:
これが出たらPS3買おうと思ってて結局出なかったからPS3スキップできてむしろよかったw
PS2以来久々の据え置き機がPS4PROで非常に満足してる
27: :2016/12/07(水) 08:40:26.22 ID:
PS3でSEGA SATURN並の変態仕様機を出しちまったのはある意味SONYらしいっちゃらしいけどな
32: :2016/12/07(水) 11:59:46.46 ID:
慣れりゃ10時間でクリア出来るけど、その10時間はトリコと絆を深める時間だよ
壮絶なラストに向けての準備運動
ラストまでやらないと糞ゲー
ラストまでやれたら神ゲー