https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54042160U0A100C2EA1000/
――任天堂は海外でイノベーションを生み出してきた日本企業の代表格ともいわれます。人口減の日本をどうみますか。
「日本市場の重要性は変わらない。ただ、少子高齢化は進んでいくので幅広い世代に受ける商品作りが大切だ。それであれば日本市場がどう変わろうが、多くの方に受け入れられる」
――国内市場は縮小しそうです。
「普通に考えたらそうだが、当社は既に連結売上高の7割超を海外が占める。まだリーチできていない市場での努力がより必要になっていく」
――5GやARなど、最先端の技術がゲームを通じて次々と実用化されています。
「新しいテクノロジーは世の中に先駆けてゲームで採用されてきた。長い年月を経て、ビデオゲームで遊んだ人が子供から親になっている。昔は子供しかやらなかったゲームが幅広い世代に広がってきた結果だ」
「『ポケモンGO』はARを使って、あちこちに登場するキャラクターを収集するために、老若男女が街中に繰り出す社会現象を生んだ。『初めてやったけど、これは面白い』という経験を多くの人に与えるゲームは、人の行動すら変えてしまう力を持つ」
――動画や音楽などコンテンツの枠を超えた競争が始まっています。
「今に始まったことではない。ゲームは生活必需品ではなく、いつお客さんが離れてもおかしくない、と私が入社したときからずっと言われ続けてきた。その危機感は常に持ち、ゲーム、エンターテインメントビジネスの宿命だと思っている。その意味ではとても厳しいビジネスだ」
「遊ぶ手段が乱立し、消費者の限られた時間を巡る時間の奪い合いの競争が激しくなっている。ゲームはその競争に対応しながら、今後もイノベーションを生み続ける必要がある」
――ゲームはイノベーションを生むゆりかごであり続けられますか。
「イノベーションとは、多くの人が常識で考えて不可能だと思うことが可能になることだ。常に『不可能が可能になるものがないか』と自問することが大切だ。『こんな遊びは技術的に不可能だ』と思っていたことが、何らかのアイデアで可能になった時に人々を驚かすことができる」
「皆さんが想像するゲームの枠を超えた取り組みはさらに増える。『Wii』のように体を動かしヘルスケアに寄与するゲームや、記憶力を鍛える実用系のゲームも生まれた。多くのお客さんに遊んでもらえる題材をゲーム機と組み合わせて、何ができるか突き詰めていった結果だ。『これは面白いぞ』というものが見つかったら、とにかく踏み込んでいく。そうすればイノベーションが生まれるときがある」
――技術でゲームはどう変わっていきますか。
「新しいテクノロジーが登場した時に最も大切なことは、ユーザーのゲーム体験の質がどう変わるかだ。ゲーム自体が面白くて、新しくて、驚きを与えることができるかがとても重要だ。技術的な環境がどうあれ、ゲームを開発する側はまず、消費者が手に取って遊びたいと思えるようなコンテンツを作る。その後でそれに役立つテクノロジーであれば、採用する」
「ゲーム人口の裾野は広く、ゲームで受け入れられたテクノロジーはほかにも普及しやすい。例えば、タッチスクリーンは『ニンテンドーDS』で使われた後にスマートフォンに広がった」
――スマホなど様々な端末で遊べるグーグルのクラウドゲーム「スタディア」が始まりました。
「グーグルみたいな大きな会社が参入すると、ゲーム業界が注目されるし、新しいテクノロジーがもたらされる可能性がある。ユーザーの体験の幅も広がる。様々な会社が切磋琢磨して、ゲーム産業の全体が盛り上がっていくのは歓迎だ」
――クラウドゲームの登場によって、「ニンテンドースイッチ」のような数万円する高額な専用機の存在感が薄れてしまいませんか。
「10年先にクラウドゲームが大きな人気を呼ぶ可能性はある。だが専用機がなくなると現時点では思わない。結論が出るのはかなり先の話だ。逆に、専用機でしかできない遊びを必死で磨かなければ意味がない。ほかのゲーム機やスマホで遊べるからいいじゃない、となったらおしまいだ」
――専用機の成功で、新分野に出遅れる「イノベーションのジレンマ」に陥っているのでは。
「一番のこだわりは、独創的な新しい遊びをつくることであり、ハードづくりではない。現時点で目指す独創的な遊びは、ハードとソフトを一体開発する体制だからこそ生み出せている。同じビルの中でハードとソフトの開発者が顔をつきあわせてベストの体験を作ることができるように考えているからだ」
――ゲームに本格参入したアップルはARに注力するなど、米企業は新技術の採用に積極的です。
「誤解してほしくないのは、我々は新しいテクノロジーに後ろ向きなわけではないということ。常に研究開発もしている。これまでも世の中にある新しいテクノロジーをハードの開発部隊が見つけてきて、ソフトの開発者たちと一緒に話して『このゲームに使えそう』と判断したら、採用してきた。これからも基本的な枠組みは変わらない」
「ARも当然、関心がある分野の一つだ。何か面白いことができないか、研究している」
――多額の賞金が売りの「eスポーツ」が話題を呼んでいます。任天堂も手がけますが、賞金はなく新潮流に乗り遅れた印象があります。
「eスポーツはプレーヤーが賞金を巡りステージで競い、その様子を観客が見て楽しむ。ビデオゲームの素晴らしい魅力の一つを打ち出せている。ただ対抗意識はない。当社のゲームは経験、性別、世代を問わず、幅広く遊んでもらうため、イベントも幅広く参加できるものにしたい。賞金の多寡ではなく、他社とは違った世界観ができているのが我々の強みだ」
――イノベーションを生む人材を確保するため、高額報酬を提示する競争が広がっています。
「当然の流れだ。優秀な人材の確保はこれからますます厳しくなるのは間違いない。ただ当社はその競争には乗らない」
「世界中の顧客から『子供のころ遊んでました。今も子供とゲームで遊んでいます』などの声を聞く機会があるのは当社で働いているからこそ。そこに魅力を感じて門をたたく人に入ってもらいたい。会社で働くのはそれなりの時間費やすことになり、理念に共感することが重要だ。驚きのあるゲームを生み出す原動力はそこにある
――今後も開発者が頑張らないと任天堂の魅力は保てません。どのように接していますか。
「開発者たちは貪欲に『ユーザーにこういう風に楽しんでもらえるのではないか』と頑張っている。彼らが自由にやれる環境をしっかり維持しつつ、会社を経営していくのが一番重要だ」
――あえて具体的に口出ししないと。
「もちろん中身に関してはしない。作る過程で、開発部門の出身ではない私が口出しすることは何の付加価値もない。任せるところはしっかりとその道のプロに任せる」
――自身もゲームでよく遊ぶそうですね。お気に入りのタイトルは。
「最近は(携帯型の)『スイッチライト』向けに出たポケモンの新作だ。ゲーム内でキャラクターを収集するのが好きなんで」
古川社長もポケモンか
ポケモンやってて草
この人元々株ポケ出身じゃなかったっけ?
ポケモンは前社長の君島じゃないか?
ちょっと草
任天堂社長も楽しんでる剣盾
自称ポケモンファンの剣盾アンチ死亡www
ゲーム分野ゴミのGoogleやAppleじゃなくて次世代機のことについて聞けよ
これ
未だにStadia出すとか日経はアホやわ
Google持ち上げてたのもあるな
日経はStadia発表で任天堂終わるって記事書いてたからな
その日経の狙いをことごとくはぐらかす古川社長の図
やっぱ社長だからこの人も頭いいよね
日本の記者の質がだだ下がりなのもあるが
質が高いときなんてあったか?マスゴミの程度の低さに国境はないぞ
めぼしい情報引き出せてないぞ
どの業界記事も、その業界の人から見ると。業界の基礎ぐらい勉強してこいという記事ばかり。
他の業界ぐらい分かってて記事書いてるよな?と思われてる。
せいぜい役にたつのは、鉄鋼や各種チップのスポット価格の数値と日付かな…
3割国内ってやっぱデカイな
海外依存しすぎると貿易戦争でヤバイことになるかもしれんしな
まだ中国ゼロだからな
これから爆発する
やっとEAやSONYやアクティビジョンと肩を並べる市場プレイヤーになった
こんなんじゃ日経もゴミ痛コース辿るわ
PS5は今の箱ONEと同じ程度にしか売れない可能性はある
コメント
これに限らず日経がらみのBS番組にせよ日経って何故あんなにエラそうなんだろうね?
国内の縮小は多分任天堂以外に原因があるのでは?
>――動画や音楽などコンテンツの枠を超えた競争が始まっています。
それをやるのは別にゲーム機でなくてもいいだろうに
しかもそれを言ったら有利になるのはスマホやPCだってのにねぇ
任天堂はブレないなー
目的と手段を完全に切り分けてる
それより流行りの言葉を並べるしか能がない記者の質が心配だ
日経とソニーは昔からストランドしてるからな
>ぶーちゃんどうすんの?
全部返り討ちなのにどうするも何も、むしろお前ちゃんと文章読めよwとしかw
これよ、全部PSにインタビューしたとしたらすげえブーメランじゃね?
任天堂だからこんな高圧的な事言ってるけど、PSに当てはめたらやべえじゃんw
さすが日本経団連新聞と揶揄されるだけある。任天堂に対する敵意を隠しきれてないw