宇野氏:
ただ、この話で言いたかったのは、ゲームというのが「プレ・インターネットの娯楽」だったという事実なんだよ。
今や我々のソーシャルな関係性が可視化されて操作可能になった中で、インターネットはそのソーシャル性を乱数として取り込んでいく「広義のゲーム」みたいになっていて、
もはや多くの人はコンピューターゲームよりもTwitterやInstagramを遊んでいるわけじゃない。
──なるほど。言い換えればインターネットの登場で、誰もが現実世界における、ある種のゲームプレイヤーになることができる時代が来てしまった……という感じですかね。
宇野氏:
そういう意味では、実は現代のエンターテイメントが急速に「他人の物語」から「自分の物語」を楽しむ方向へと舵を切ってるんですよ。
何時の時代から来た人間よw
ググったけど現代のネットについて語れるような世代じゃないな
──「他人の物語」から「自分の物語」へ……ですか。
宇野氏:
エンターテイメントは長らく、映画にしてもアニメにしても、あるいは小説にしても音楽にしても、基本的に「他人の物語」への感情移入だったんだよ。
文化史的には、おそらく活版印刷から映像の世紀に至るまでの時代の現象になると思うのだけど、「他人の物語」を享受することによって個人の内面が醸成され、
そこから生まれた共同幻想から社会というものが形成されていった時代があった。
──マクルーハンの『グーテンベルクの銀河系』や、アンダーソンの『想像の共同体』なんかの議論ですよね。
メディアが生み出す共同幻想が、国民国家のような大規模コミュニティの形成に大きく関わっていくという。
つまりは、そんな「数百年単位」でのモードが、いま終わりを迎えているという話でしょうか?
宇野氏:
インターネットが登場して、個人が発信能力を持つようになると、状況は大きく変わるからね。
たぶん、いまの人間は「自分の物語」を他人に共有させることが、簡単になったことに気づきはじめているんだよ。
すると、人間はハッキリ言って、他人の物語に感情移入するよりも、自分の物語を語る方が気持ちいい動物だからね。
それがどんなに凡庸な物語であっても、「自分の物語」を他人に語ることに時間を割き始めてしまう。
実際に僕自身も『母性のディストピア』のような本を書く人間でありながら、急速に小説や映画のような虚構に割く時間は減り始めている。
そういう中で、今やエンターテイメント産業全体が、この手の「自分の物語」の発信をサポートする広義のイベント化に振り切り始めている現実がある。
スポーツもボランティアもツーリズムもそうで、究極にはライフスタイル、生活そのものがエンタメ化していく流れにあるんですよ。
──ああ……その話には納得感がありますね。というのは先日、堀井雄二さんのインタビューをさせていただいたのですが、
彼は「最近、みんなが勇者になりたがっている」と言ってたんですよ。
これなんて、まさに「自分の物語」の時代の到来を、彼なりの言葉で表現しているのかなと思いました。
宇野氏:
RPGが苦手だと言ったけど、『ドラゴンクエスト』の自分の名前を入れるシステムは、当時から凄く気になってるんだよね。
あれは後発の「FF」に比べると、明らかに「自分の物語」の発想だと思う。
察し
──つまり、『Ⅳ』~『Ⅷ』くらいまでのシナリオやシステムで引っぱっていく時代が終わって、ユーザー同士のコミュニケーションの時代にゲームの主流が移行したわけですね。
それってある意味では「シナリオライター敗北の時代」でもあると思うんですが、いかがでしょうか?
堀井雄二:ああ、僕は自分がシナリオライターだとは思ってないです。物語ももちろん作っていきますが、どちらかと言えばエンターテイナーかな(笑)。
楽しんでもらえればなんぼっていうスタイルなんで、そこに人と人とのシナリオができてくれれば面白いと思うんですよね。
『ドラクエ』がここまでウケてきた理由は、みんながそれぞれに自分がやってきた思い出を持ってくれてるからだと思うんですよ。
ゲームって最初から、それを与えるための素材だったり、コミュニケーションツールだったとも言えるでしょう。
──そういう意味では、『Ⅸ』って『ドラクエ』の原点みたいなものに、かつてなく回帰できた印象があります。
『Ⅳ』以降のシナリオ主導型のタイトルにも、当然『ドラクエ』的な味わいがあってよかったんだけれど、『Ⅰ』~『Ⅲ』の頃の「自分の物語」感があったかな、って。
堀井:だから『Ⅸ』を楽しんでくれた人たちは、何年か経ってから「俺は秋葉原行ってさあ」とか「まさゆきの地図、見つからなかったよね」とか、自分自身の思い出を語ってくれると思うんですよ。
ゲームを持ち歩けることが、こんなに楽しいことだったのかと、つくづく思いましたね。
──最近はTwitterが出てきたり、iPhoneやiPadのような新しい情報環境が出てきてるじゃないですか。そういうコミュニケーションツールに関しては、どういうふうに感じられていらっしゃいますか?
堀井:ボクね、Twitterやfacebookは新しいMMO-RPGなんじゃないかと思うんですよ。自分のプロフィールを装備して、ネットの世界に冒険に出ていって、知らない有名人をフォローして声をかけてリアクションがもらえたら嬉しい、みたいな。
たとえば、浜崎あゆみが孫正義にいきなり「CM出してよ」って言ったら、孫さんが「いいよ」と答えたという話があったよね。そういう何が起こるかわからない楽しさって、すごくゲームっぽいと思うんですよ。
むしろ日本でMMOをやるんだったら、Twitterみたいに軽い人間関係で制約することが、「もうちょっとやれば面白いのに」みたいなところにプレイヤーを駆り立てるファクターにもなるんじゃないかと思います。一人だけど、まわりに人がいるみたいな。
これは2010年のインタビューか
堀井雄二ってやっぱ凄いな
カードゲームとかボードゲームとか
テレビゲームが一人で遊べるゲームだったってだけ
そういう意味じゃテレビゲームとは違うものになっただけじゃね
ソーシャルストランドゲームって1歩先を行ってるわ
ラジオスターはMTVにこ○された
こいつ嫌い
さも自分は何でも分かってますってフリするから
ここで使われてる「ゲーム」の定義は「ストーリー性が強いソロゲー」に限定されてるわけで、対人ゲーとかマリオ初めとする任天堂アクションとは分けて考えるべき
スレタイを見る限りイッチはそこを理解してなさそう
あの時点でも既にゲームはSNSに負けてたと思う
どうやったら勝てるのか知らんけど
最大の娯楽はコミュニケーションだからみたいな事を言ってたな
携帯電話の形もかなり変わるとも言ってたと思う
バトロワゲーなんて接待みたいなもんだよ
やっぱデスストって神
SNS疲れなんてことも言われだして久しいからな。コミュニケーションは最大の娯楽であると同時に
最大のストレスでもある。面と向かっての対人関係が煩わしいからSNSでの対面しない薄い関係に
移行したのにLINEのせいで対面よりめんどくさくてストレス溜まるところまで進んでしまったからな
mixi疲れとかそれこそ昔はブログ疲れみたいなことも言われてたぞ
濃かろうと薄かろうとコミュニケーションがある時点で一定数の脱落者が出るのはしゃーない
映画やドラマはそれに自己投影してなりきる人もいるだろうけど
選択肢が狭い
ゲームは少し広く、さらに細かくロールプレイングやシュミレーションできる
自分の物語を紡ぎだせる
ゲーム詳しくないんだな、ってのはよくわかる
これいつの発言なんだろ
ソーシャルメディアに触れたばっかで
楽しくてテンションあがっちゃったオッサンって感じの発言だな
とりあえず年齢はギリポケベル世代に入るみたいね
>>46
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/171215
内容はSNSについて割と納得できること言ってるところもある
「他人の物語」から「自分の物語」 について俺もスレ立てたことある
でも現実ではリスポーンできない以上、tvゲームがなくなることは
なさそうだな
いやそもそもロールプレイの幅が狭くて苦肉の策で誤魔化してた時期が悪いだけなんだがな
コメント
SNSは煩わしい部分もあるけどゲームは自己完結出来るからただただ楽しい時間が過ごせて良いと思うけどな オンラインゲームは置いといて
その結果PSソフトは動画で済ます人が増えたんだね
PS4ユーザーは賢いから短時間でスッキリさせて終わるらしいね
>ゲームというのが「プレ・インターネットの娯楽」だったという事実
ノリや雰囲気でとか優先順位が2番目以下の趣味としてゲームしてた人もいたかもしれんし、まぁわからんでもない
だがよ…
>ある種のゲームプレイヤー
なんで既存のゲームを腐しといて『ゲームプレイヤー』って言うんだ?
違う言葉や新しい言葉で表現するならともかく
ツイッター見ながらゲームしたらいかんのか?
>31
それな、ほんとたいしたことは言ってない
中身を抜き出すと、通信デバイスで個人がソーシャルにつながった結果、そのレスポンスを楽しむのがある種のゲームになって、みんなそっちに夢中…って話
で、これと同じ事を平易な言葉で、ゲーム離れの主要因であり、まず第一に気にかけるべきものって認識の対話を、任天堂の岩田社長と宮本さんが言ってる
このときはスマホじゃ無くて携帯電話の時代ね。「ゲームやるよりメールのやりとりのほうが若い人には面白い、なぜなら即反応があって生活に密着してるから」って
岩田氏と宮本氏の現実認識と、宇野氏とやらのそれを見ると、後者は知識をひけらかしたオタク、あるいは馬鹿にしかすぎないほんと
ネットがゲームより優れた娯楽とは到底思えないな
クソ広告多すぎ
迷惑ユーザー多すぎ
デマ情報多すぎ
利点は大して金がかからない程度だろ